声のお話

声量がそんなにあるわけでもないし、活舌がいいわけでもないし、演技が特別上手なわけでもない、ただ地声の抜けがいいだけの女の子が舞台で一番目立ってしまうという事実を見てやっぱり演技力ってそんなに必要ないんじゃないかしらと思ってしまったのはわた…

だらだら

お話の中で事件がおきないとお話にならないのだけれど登場人物が何事もなくダラダラすごしているだけのお話もどきを書いて知人に見せたらさっぱりわからないと言われた。くすん。

彼らにとって世界は娯楽の無い田舎に過ぎない

ラブクラフトやクトゥルフも平井和正の世界も橋本治のハイスクール八犬伝っていうものすごく変な本も安部公房もオーケンや富野由悠季や押井守の文章もコバルト文庫も前田珠子もひかわ玲子も、ヤマモト・ヨーコやレンズマンだって全部授業にも出ずに通いつめ…

ハイスクール八犬伝

当時のわたしはそれはもうこれでもかというくらいにゴスで、この世の全てを憎んでいる感じで服は当然黒ばっかりで、でもそういうメイクをしたりしなかったのは同じ高校で楽しそうな死人メイクの女子が結構な数いたからでした。彼女たちはさらに髪の毛がピン…

どこまでいっても"ここ"なのはあたりまえじゃないのかしら。

そこの見知らぬ他校の女子二人組、勝手に人の顔を覗き込んで「かっこいー」とかいうのはやめてください。手の中にあるのがコバルト文庫なのでなんだか恥ずかしいじゃないの。そんな時間に私服で電車を待っているわたしもわたしなのだけれど。

かがみよかがみ

あのひととわたしの一番の違いはあのひとががんばるひとで、わたしはそうではなかったということだ。

きれいな

「あなたの耳の先、尖っていて妖精みたい」 あなたはあなた自身が妖精か天使みたいじゃない。

天使になるもん

わたしは彼女のことが好きで好きで仕方が無かったのだけれど、それが恋だったのかどうかというとちょっと違ったような気がする。くるくるかわる表情も、くるくるまわる澄んだ瞳も、くるくる回転する無意味な動作も、くるくるした感じの声の質も、ついでにく…

の書いてある本に正しい事が書いてあったことは一度も無いから

わたしは上手なうそつきが大嫌い。大抵彼らには良心が欠落しているもの。

バッタの筋肉を移植

わたしが彼女に出会って確信した事は思考の深度と性格の悪さは概ね比例するということで、つまり彼女はおバカだったのかもしれないけれど常識的な範疇を超えて性格がよかったのだ。本が読めなくなったのも丁度あのころで、わたしはあのころよりも明らかに物…

眠らない

くまのぬいぐるみを親元からさらってきたけれど、彼に名前はつけていない。わたしは人の名前を覚えるのが苦手だし、人を名前で呼ぶのになんだか抵抗があるし。

にゃんことにくきぅ

舞台の上には少女、ピンクと白のふりひらとした衣装で、両手に大きな拳銃を持っている。わたしはその舞台をとてもつまらないと思った。わたしの思い描いた舞台のはずなのに。少女の持つ銃は、少年を殺すための銃。殺される少年は少女のことが大好きで、少女…