下妻物語/嶽本野ばら

下妻物語―ヤンキーちゃんとロリータちゃん (小学館文庫)
映画にあわせてなのかしら、文庫本が売っていたので読んでみました。初嶽本。
中学生のころに出会っていたのであれば、きっと違う(けれど本質的には何も変わらない)人生を歩んでいたのかもしれないな、とか思ったり。とても面白かったけれど、映画は観たくないかな。頭の中で2次元化しちゃうのが多分私の限界なのだと思う。そのくらい私の脳みそは漫画アニメに汚染されているのがなんだかちょっとくやしい。漫画みたいな本だけれど。
でもってこの本は私の大好きなオタク小説(若干語弊があるとおもうけれど)で、押井守の小説(映像じゃなくて)みたいに読んでしまえるのは私の間違った方向への業の深さなのかしら。間違っているのは中学高校時代の読書傾向とお金の使い方か。今以上に容姿だとか社会的なものや自分自身に気を使っていなかったもの。それはともかく、たぶんこんなの男の人じゃないと書けません。紙幅の大半が薀蓄で埋められていて、お洋服がエアガンでもガンダムでもきっと成立しちゃうような気がするもの。慎治(ISBN:4575506958)とか灰色の貴婦人(ISBN:4840107424)とか、案外雰囲気が似てるんじゃないかしら。
全然関係ないけれど先月バイト先では不思議ちゃん呼ばわりされ、知人の男子にはパンクス呼ばわりされた私はほかの人の目にどうゆうふうにうつってるのかしら。